仕事のモチベーションを上げるには?モチベーションの高い組織づくりのコツを現役管理職が解説!

部下に仕事のモチベーションを高めてもらい、組織のアウトプットを向上したい・・・と願う管理職の方は多いのではないでしょうか。

一人ひとりの仕事のモチベーションを高め、組織全体がモチベーション高く働くための方法を、大企業で現役の管理職をやっている筆者がお答えします!

大事なのは、部下の承認欲求を満たすこと

私が考える、一番大事なことは「承認欲求を満たすこと」です!

承認欲求が満たされると、自然と仕事のやりがいが高まり、モチベーションも高くなります。

では、承認欲求って何?という方のために、承認欲求について少し解説していきます。ご存知という方は、読み飛ばしてください。

マズローの5段階欲求

以下の絵は、心理学者アブラハム・マズローが人間の欲求を5段階に整理したものです。

一般的には下から順に満たされ、上に行くほど高次の欲求となっています。

一番下の生理的欲求(食欲・排泄欲・睡眠欲など)と、その上の安全欲求(安心・安全な暮らし)は、日本に住んでおり定職についていれば、よほどのことがない限り満たされていると思います。もちろん仕事で寝不足、などはあるかもしれませんが・・・。

ですが、下から3番目の社会的欲求(友人や家庭・会社から受け入れられたい欲求)と、その上の承認欲求(他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求)、この2つが満たされているかいないかは人によるでしょう。

この2つの欲求、特に「承認欲求」が満たされていることが、従業員にとって大切になってきます。

組織に受け入れられ、尊敬され、認められるという状態は、一般的に誰もが持っている感情だと思います。

これが満たされていれば、例え給料が多少安くても、労働時間が少々長くても、やりがいを持って働けるわけです。

では、どうやってメンバーの承認欲求を満たすのか、について私が実践している方法を紹介します。どれも当たり前のことですが、意外とやれていない人が多いです。逆に言うと、今日からすぐに真似できますので、ぜひこの記事を読んだあなたも実践してみてくださいね!

メンバーの承認欲求を満たす方法

①とにかく話を聞く

まずは、とにかく話を聞くことを意識します。ただ聞くのではなく、「傾聴」します。

管理職の方は、ついつい「でも・・・」とか「そうだな、だけど・・・」と言って話を止めがちです。

そうではなく、部下の言うことを、部下が話し終わるまでじっと相槌を打ちながら待って、最後まで聞いてみてください。決して途中で話を止めたり、反論したりしないでください。

こうすることで、部下は話しやすくなり、心理的安全性も高まり、本音が出やすくなります。これが承認欲求を満たす第一歩になります。

②認めてあげて、背中を押す。まずやらせてみる

傾聴することで部下のやりたいことなどの提案が出やすくなります。

そうしたら次に、まずその提案を認めてあげて、背中を押してあげましょう。もちろん、そのままだと明らかに失敗しそうな内容であれば、少し軌道修正をかけますが、本人の意志を尊重しながら修正してあげてください。

このプロセスが、承認欲求を満たす大事なプロセスになるわけです。

時には、あえて失敗させるのも手です。私は、迷惑の範囲が社内や自部署内に留まるならば、積極的に失敗させてみたりしています(もちろんリカバーの方法は常に意識して・・・)。

③プロセスや結果をほめて、改善点を伝える

成功にせよ失敗にせよ、そこに至ったプロセスや結果を、まずはできるだけほめてあげましょう。

承認欲求を満たすうえでは、ここも非常に大切です。

完全な失敗でも、チャレンジしたことをほめる。そういう姿勢が管理職には求められます。

そして、次につながるよう改善点もセットで伝えましょう。「○○していたらもっとよかったね」など、さらなる成長を期待するニュアンスで伝えられるとベストです。

④改善できているか継続フォロー

一度改善点を伝えたら、その後その人が改善点を活かしているかも継続チェックしましょう。

本人なりに改善に取り組んでいれば、そこもほめる。もし改善しようとしていなければ、話を聞く。ここでも傾聴が大事です。

背景には、あなたの指示が悪いという原因が隠されているかもしれませんし、もしかしたらプライベートで悩んでいて中々仕事に身が入らないのかもしれません。そういうところも傾聴して聞き出し、マネジメント方法も改善しながら上司部下双方でレベルアップしていくよう心がけます。

その他留意点

できる限り、「でも・・・」や「だけど・・・」などの否定を感じさせる言葉は使わないよう、配慮してください。

また、「できないことを責めるより、できることを伸ばす」という精神で部下と接してください。まんべんなく全てをこなせる人は少ないですし、今の時代、逆にそういう人は成果を出しにくくなっていると思います。

能力のレーダーチャートが凸凹しているのが当たり前と理解し、部下と接してみてください。

まとめ;承認欲求を満たす方法を実践し、組織のモチベーションをUPしてアウトプット向上へ!

この記事では、私が実践している部下の「承認欲求を満たす方法」をお伝えしました。

些細なことのように思えますが、①~④を意識するだけで驚くほど変わります。部下の仕事のモチベーションが上がらず悩んでいる管理職の方はぜひ、だまされたと思って実践してみてください!

それでは、最後までお読み取りいただきありがとうございました。

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