海外赴任に家族を帯同させるべきか迷っている方へ!実際に帯同”した”側からの意見

海外赴任を命じられた!しかも期間は1年以上・・・自分のことでさえ不安なのに、家族はどうする?帯同させるべき?

と迷っている方へ、実際に筆者自身が小中学生時代に親の転勤に帯同した経験を踏まえ、アドバイスを行います!

海外赴任に家族を帯同させるべき?

こないだ上司に、海外赴任を命じられて・・・子供は小学生四年生と二年生、、多感な時期も迎えるしどうしたものか・・・

そういう悩みを持つ人は少なくないと思います。

私も社会人になり、海外赴任が多い会社に勤めるようになって、身の回りにこういう悩みを抱える人が多いことに気が付きました。

そんなとき、私は必ずこのようにアドバイスしています。

必ずお子さんのためになるから、帯同したほうがいいですよ!

その根拠についてこれから解説してきます。

・・・と、その前に筆者の海外経験について

筆者の海外経験について少し紹介します。

私は、小学校三年生の途中~中学校卒業まで、ドイツのデュッセルドルフに住んでいました。

理由は、父親の海外赴任に帯同したからです。

赴任の2か月前に、急に「再来月からドイツに行くから!」とさらっと言われたときの衝撃は今でもよく覚えています笑

なお、デュッセルドルフ在住中は日本人学校に通っていたので、現地の学校やインターナショナルスクールに通っている子供たちとは少し状況が異なりますが、少しでも参考になればと思い記事を書きます。

海外赴任に家族を帯同させるべき理由~子供目線から解説~

ではここからは、海外赴任に家族を帯同させるべき理由について、子供目線で解説していきます。

1.世界が広がる

まず何と言っても、これが一番大きいと思います。

非常に抽象的な表現になっていますが、要するに「日本の一地域の狭い世界の常識や見識に囚われず、いろいろな世界があることを知ることで様々な角度から物事を考えられるようになる」ということです。

こう書くと、メリットが薄そうに感じるかもしれませんが、これは非常に大きいことです。

実際に私も、海外に行くまでは日本の片田舎で、特定の友人たちとステレオタイプな遊びをして、将来もここでささやかな仕事を見つけ、家族を持って実家に住み、暮らしていくんだろうな・・・と漫然と考えていました。

ですがドイツに行ったことで、いろいろな国のいろいろな考えを持った人と出会い、さまざまな考えに触れ、そして異文化の中で暮らしたことで考えが大きく変わり、今ではグローバル企業で働いています。

また、日本でずっと暮らしてきた人の平均値と比べると、意見をはっきり言う、先進的な考えを取り入れるのが得意である、ということを感じています(もともとは全くそういうタイプではありませんでした)。これが今会社でもすごく役立っていますし、これは海外での生活のおかげと思っています。

2.日本に暮らしていたら出会わなかった人と出会うことができる

これは上記の1.とも関連しますが、日本で普通に暮らしていたら出会わなかった人と出会うことができます。

それも、大学生になってから自ら留学・・・というわけではなく、まだ幼く多感な時期にいろいろな人の考えと触れ合えるのは、お子さんの人生にとっても非常にメリットが大きいと断言できます。

また、島国の日本と違いヨーロッパや北米の人は、いろいろな国に散らばりやすいと思います。

大人になった今でも、海外のいろいろな国に友人が複数人いる、という事実は、それだけでも世界を身近に感じさせてくれます。

3.自然と語学を覚えられる

これもメリットの一つかと思います。

幼い間は吸収力も大きいため、大人になってから覚えるよりもはるかに早く現地の語学や英語を習得でき、しかもネイティブ同様の語学力を身に着けることができます。もちろん、最初は苦労しますが・・・。

私は前述した通り日本人学校通いだったため語学をマスターとまではいきませんでしたが、日常のTVやラジオ、買い物でドイツ語を使っていたため、最低限の語学力は身に着きました。

同じラテン語系かつドイツ語よりも文法などが簡単な英語も、比較的簡単に覚えることができ、中学卒業後帰国してからも英語で苦労することはありませんでした。会社に入って勉強せずに受けたTOEICでも、730点と、まずまずな点数を取ることができました。

デメリットもある

ここまでメリットばかりを解説してきましたが、もちろんデメリットがないわけではないので、正直に書いておきます。

1.人種差別を受ける可能性がある

残念ながら世界中で人種差別というのは存在します。

私も経験がありますが、アジア人差別として当時小学生だった私がバスに乗ろうとしたらあからさまにドアを閉められたことは何度かあります。。下校中に自転車に乗った知らないお兄さんに差別用語とともに唾を吐きかけられたことも、、、

でも、これらの経験を経て、「絶対に差別はしてはいけない」という考えを持つことができました。

世界中から差別がなくなってほしいですが、こういう経験をしたことはある種自分の財産として昇華させていきたいと今でも思っています。

2.身の安全には気をつける必要がある

日本は世界一平和な国の一つだと思います。

日本と比べると、諸外国では子供が犯罪などに巻き込まれるリスクはどうしても高くなってしまいます。

お子さんの身の安全に勝るものはない・・・という見方もあります。それは事実ですが、私はそれでも帯同することのメリットを推します(無責任さは自覚しています)。

ただし、安全リスクは手段を講じることで減らすことができます。

登下校時の送迎バスを準備してくれる日本人学校も多いですし、現地の学校に行くにせよ何らかの安全リスク低減手段はあると思います。そこはご両親の努力が必要です。

リスクヘッジとしてずっと日本で暮らす・・・という選択肢も全く悪くありませんが、せっかく海外赴任という機会を得られたなら帯同を検討して頂くことをオススメします。

まとめ;海外赴任にお子さんを帯同させるメリットは大きい!

以上、筆者の経験を踏まえてお子さんを帯同させるメリットについて記載してきました。

筆者自身、ドイツに引っ越すときは本当に嫌で嫌で仕方ありませんでしたが、今となっては親に感謝しかありません。

ぜひ、海外赴任に家族、お子さんを帯同させるか迷っている方は、この記事も参考にしていただき、ご家族にとって最良の決断をされることを望みます。

それでは、最後までお読み取りいただきありがとうございました!

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