大企業がつまらないと感じている人へ!その3大理由と、それぞれの対処方法をご紹介

大企業に入ったはいいものの、仕事がつまらない・・・。

そう感じているあなたへ、その理由別に対処方法をご紹介します。

ちなみに、安易に「転職しよう!」などと言うつもりは全くありません。

今の大企業ならではの環境を活かして、仕事がつまらない、から脱却する方法を提案していきたいと思います。

大企業とは?

一般的な大企業の定義

解説に入る前にまず、大企業の定義について説明します。

実は明確な定義はなく、一般的には「中小企業の定義を超える企業」が大企業と呼ばれます

この「中小企業の定義」は業種によって異なり、例えば製造業であれば、資本金3億円以下、従業員数300人以下が中小企業の定義となりますので、裏を返せば「資本金3億円以上」「従業員数300人以上」が大企業となります。

この記事における「大企業」の定義

この記事を書いている私は、従業員数1万人以上の企業に勤めています。

ですので、この記事はそういった大きな企業のイメージで記載していきます。

大企業がつまらないと感じる3大理由

ここからは、私がこれまで実際に見聞きした「大企業に勤める人間が、仕事をつまらないと思う理由」について述べていきます。

①仕事が細分化されすぎている

大企業で仕事がつまらないと感じてしまう理由のうち、一番多い理由がこれです。

大企業は一つのプロジェクトに関係する人の数が多く、企画から販売まで、トータル100人以上が関わることも珍しくありません。

そうすると組織としての業務効率を上げるため、自然と仕事が細分化され、「製品のある部品の企画だけやる人」「日程を管理・フォローするだけの人」「ひたすら帳票類を書いて回覧するだけの人」・・・といった具合に、ある狭い範囲での業務をこなすだけの役割が生まれがちです。

特に若手や中途で経験の浅い人からすると、「え?この仕事を毎日やり続けるの・・・?」と不安になりますよね。

自分の市場価値がこれで高まるのか?と不安になる人も多くいます。

②調整業務が多い

大企業は人数が多い分、何をやるにしてもいろいろな部署との調整業務が非常に多くなります。

会議ひとつとっても、関係者のスケジュール調整だけで数十分かかってしまう、そして皆の予定が合うのが3週間後・・・というケースもざらにあります。。

何か一つ仕事を他部署にお願いするだけでも、先方の部署の上司に話を通し、依頼書を書き・・・という付加価値の低い仕事を避けて通れないことが多くあり、疲弊してしまいます。

③自分の業務が会社に貢献しているのか不安になる

これも非常によく聞く話です。企業理念に共感し、熱意を持って入社したものの、実際にやっている業務は細かい仕事ばかり・・・自分の仕事は、会社の役に立っているのか?と、真面目な人であればあるほど、不安になりモチベーションが下がっていきます。

また直接社長や副社長などのトップ層と話せる機会も少ない(というかほとんどない)ので、そういった人たちに自分の仕事を見てもらえることもなく、不安が増すばかり、という人も少なくないでしょう。

仕事がつまらない理由別の対処法!

ここからは、上述した理由ごとに対処法を記載していきます。

①仕事の全体観をつかむよう心がける

私がオススメするのは、仕事のジャーニーマップ、すなわちその仕事の始まりから、商品がお客様に届くまでのフローチャートを書いてみることです。

例えば、企画(○○部)→設計(△△部)→調達(●●部)→生産(××部)→販売(XX部)といった具合です。実際はもっと多くの部署が多元的に絡んできていると思いますが、シンプルに書いてみたらいいと思います。

まずは、自分の仕事を中心に置いて、その前後工程にはどんな仕事でどの部署が関係してきているでしょうか?というところから書き始めるのがわかりやすいと思います。

わからなければ、上司や先輩や同僚に聞いてみるのも手です。他部署にいる同期などを活用するのもよいでしょう。

仕事のジャーニーマップを作ることで、仕事の全体観がつかめ、自分の仕事がどう役に立っているかもわかりやすくなりますし、自分がもっと能力を発揮できる、やりがいを感じられる部署への異動も検討しやすくなります。

②調整業務を極める

一見ムダに思える調整業務ですが、逆に言うと「調整業務を極めれば、多くの場面で役に立つ」ことを認識してください。

世の中どこの仕事に就いても、必ず多かれ少なかれ調整業務は発生します。Aを立てたらBが立たなくなる、ということは普遍的にどの仕事でも起きることです。

その時に、大企業で身に着けた調整力があれば、AもBもその時の最適バランスを考慮しながらどちらもほどほどに立たせる、ということができるはずです。

もちろん、大企業内ではどの部署に行っても必ず重宝される能力なので、たくさん経験できるチャンスと思い、先輩や上司から感嘆されるような調整力を身に着けることを目標にしてみましょう。

そう思うことで、今まで嫌々やっていた調整業務にも張り合いが出てきます。

実際に私も、この意識を持って調整業務を楽しんでやっていました。うまくいかないときは、何が悪かったのか真摯に反省し、次に活かすことを繰り返しているうちに、自然と周囲に褒められるようになりましたし、それがベースとなって昇進・昇給にも結び付いてきたと思っています。

③自社の理念・ミッションを深く理解する

自分の仕事が会社の役に立っているかどうか、一番の拠り所は「会社の理念・ミッションを深く理解すること」です。

自社の理念やミッションなんて、就職活動の時に見て以来・・・という人も多いのではないでしょうか。

仕事をするようになってから改めて見返してみると、新たな発見があるかもしれません。

例えば、私が好きなのは松下幸之助さんの「一日一話」です。

Panasonicやその関連企業にお勤めの方は、毎日このサイトをご覧になるとよいと思います。

自分の仕事とこの理念を結び付けて、自分の仕事をもっと有益なものにするのもよいでしょう。

もし、どうしても自分の仕事と、自社の理念が結びつかなければ、それはもしかしたらムダな仕事をさせられているのかもしれません。

上司に、理念に結びつかないのでどう解釈したらいいか、あるいはこの仕事を止めて別の方法を提案するのがよいと思います。

パナソニック創業者 松下幸之助が生前に語った英知と洞察にあふれることばを、毎日一話ずつご紹介しています。…

冨山和彦さんの言葉

また、私がリスペクトする冨山和彦さんの言葉を一つ紹介します。

冨山さんは、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て、旧産業再生機構の最高執行責任者(COO)に就任し、カネボウをはじめ多くの再生案件に関わった経営者の鑑ともいえる方です。

この冨山さんがNewsPicksの対談動画の中で話しておられた中で、とても印象に残っている言葉があります。

「その仕事に価値があるかどうかは、誰かの役に立っているかどうかである」

自分の仕事の価値があるのか不安になったら、この言葉を思い出しましょう。

私も迷ったらいつもこの言葉と、自分の仕事を照らし合わせています。

NewsPicks

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まとめ;大企業の仕事は実はおもしろい

仕事がつまらないと思われがちな大企業ですが、実は広く見れば世の中にインパクトを与える、やりがいのある面白い仕事が多いです。

企業規模が大きい分、それが見えづらくなってしまいがちですが、中小企業と比べてかける投資額や人の数が圧倒的に多いため、その分世の中にインパクトを与えやすいです。

この記事で解説した内容を読んで、明日のあなたが少しでも今の仕事にやりがいを持ち「仕事がつまらない」から脱却できることを願ってやみません。

それでは、最後までお読み取りいただきありがとうございました。

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