いい上司の条件とは?マネジメントで心がけるべき5つのポイント

いい上司とは?どうやって部下をマネジメントしたらいい?

そんな疑問に、マネジメントで心がけるべき5つのポイントを通じてお答えします!

上司がマネジメントで心がけるべき5つのポイント

①感謝を伝える

まずは何より、部下や関係部署に感謝を伝えること。これが一番大事です。

仕事をしてくれたらありがとう。

メールを返してくれたらありがとう。

ビジネスだから、仕事をするのは当たり前でしょ?なぜお礼を言う必要があるの?

と思われるかもしれませんが、感謝を伝えることはとても大事なことです。

あなた自身も、「ありがとう」と上司から言われたら嬉しいと思います。

たったそれだけで、モチベーションが上がることもあります。

「ありがとう」「助かる」という感謝の言葉は、魔法の言葉です。

もちろん、心の中で「ありがとう」と感謝しているだけでは部下には伝わりません。

口に出す、あるいは活字で伝えないと、決して伝わらないと思った方がいいです。

幸い今は、口頭で直接伝える以外にも、電話やメール、チャットといったコミュニケーションツールが発達しています。

感謝を伝える手段は昔と比べて増えています。

今まで感謝の気持ちを伝えてこなかった人はぜひ、今日から部下に「ありがとう」と言うようにしてみてください。どんな些細なことでも構いません。

まずは、伝えていくことから始めましょう。

②明確なビジョンを持ち、メンバーに示す

次に大事なことは、あなた自身が仕事の成果に対して明確なビジョンを持つことです。

これがないと、部下の提案に同調し褒めるだけのただの友人的な立ち位置になってしまいます。

かと言って、重箱の隅をつつくような評論家になるのもNGです。

あなた自身が「この仕事はこういう形にして成果を挙げたい!」という明確なビジョンを持って、部下の提案を聞く。

そうすると、自ずと部下の提案と自分のビジョンのギャップが見えてきます。

ここに向かって部下をうまく誘導し、共感してもらい、組織として成果を挙げることができる、これがマネジメントにおいて非常に重要です。

もしビジョンがなかなか思い浮かばないという方は、会社の社是やミッション、ビジョンをゴールに、そこから逆算して目の前の仕事のありたい姿を考えてみてください。

この時注意しないといけないのは、ありたい姿≠あるべき姿 ということです。

「あるべき姿」を追い求めすぎてしまうと、現実的にやれることとの乖離が生じることが多いです。

そうすると、部下に無理な理想を押し付けることになってしまい、部下の心が離れます。

ありたい姿、というのは、現実も加味しながら持っていきたい状態、と理解してください。

③ビジョンを達成する手段にはこだわらない

ビジョンに向かってうまく部下を誘導し、成果を挙げる過程で、部下がどうやってゴールに近づくか、成果を挙げるための「How」の部分には、こだわらないようにしましょう。

どんな手段を使うか、それは部下に任せてしまったほうがよいでしょう。

あなた自身が部下だとして、上司に仕事のやり方であれこれ口を出されたら、きっとやらされ感が増してモチベーションが下がると思います。

コンプライアンスに抵触する・他人や他社に著しく迷惑をかける、などの場合は事前にストップする必要がありますが、そうでない場合は目をつぶるのも大切です。

もし失敗したら、上司であるあなたがしっかり責任を取る、という覚悟を持ち細かなことには口を出さないことで、部下からの信頼も得られますし、部下の成長にもつながります。

④部下や周囲の意見、時代の潮流に合わせてビジョンをアップデートできる

先ほど述べたように上司がビジョンを持つことはとても大事ですが、一度決めたビジョンに頑固になりすぎると、損をすることも多いです。

現在のようなVUCA(※)の時代、数か月スパンでビジョンをアップデートできないと、時代に取り残されてしまいます。

※VUCA・・・Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のこと

部下からしても、例えばコロナ前の常識で決めたものを、コロナ禍の今の状況を全く考慮せずにいたら嫌気が差すと思います。

また、部下の進言に耳を傾け、必要に応じてビジョンをアップデートする姿勢もとても大事です。

あなたの掲げるビジョンが必ず正しいとは限りません。むしろ正解はないわけですから、部下の意見もしっかり反映してビジョンを決めていくマネジメントが求められるでしょう。

「言ってもムダ」と思われてしまうと、結局やらされ感が増してしまうので、適宜部下の意見も織り込んで進めていきましょう。

もちろん、意見に流されすぎるのもそれはそれで芯がないと思われ信頼を失ってしまうので、貫徹する部分と柔軟に対応する部分を、自分の中で線引きしておくとよいでしょう。

⑤部下が仕事をしやすい環境づくりを目指す

上司の仕事とは何でしょうか。私が思うのは、「人・モノ・金」といったリソースを必要に応じて調達してくることと、それを通じて部下に気持ちよく思いっきり働いてもらうことです。

それができないマネジメント層は、早晩組織運営が立ち行かなくなると思います。

私のリスペクトする元マイクロソフトの澤 円(さわ まどか)さんは、「上司の仕事は、組織として走る方向を示し、その道中にある石ころをどけで部下が全力疾走できるようにすること」と仰っています。

これは非常に納得性のあるもので、まさにこの記事でお伝えしているビジョンの明確化と、リソースの調達、これを示している言葉だと思います。

まとめ;マネジメントの5つのポイント

改めて上司が心がけるべきマネジメントのポイントを整理しますと、

【マネジメントが心がけるべき5つのポイント】

①感謝を伝える

②明確なビジョンを持ち、メンバーに示す

③ビジョンを達成する手段にはこだわらない

④部下や周囲の意見、時代の潮流に合わせてビジョンをアップデートできる

⑤部下が仕事をしやすい環境づくりを目指す

となります。

皆様がマネジメントをしていくうえで、この5つのポイントを思い出し、あなたにとっても部下にとっても素晴らしい業務環境になり、組織としての成果が最大化されることを願ってやみません。

それでは、最後までお読み取りいただきありがとうございました。

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