大企業で働くために、学歴はどのくらい重要?大企業における学歴が及ぼす影響は?
そんな疑問に、現役の大企業サラリーマンがお答えします!
まず結論;大企業と学歴の関係について
大企業と学歴の関係について、まずは単刀直入にお伝えします。
最終学歴、つまり高卒か、高専卒か大卒・大学院卒かはそれなりに影響します。
ただ、同じ最終学歴同士、例えば大卒における東大京大のような一流大学と、地方国立・私大などの偏差値の差での影響は小さくなってきていると言っていいです。
それぞれについて、解説していきます。
筆者について
・・・と、その前に筆者について紹介します。
【学歴】某地方国立大 理系院卒
【経験部署】①生産技術 ②設計 ③企画
そんな私から見た、学歴が及ぼす影響について解説していきます!
最終学歴が及ぼす影響3つ
最終学歴が及ぼす影響について、実際に現役の大企業サラリーマンが説明します!
2.職種の範囲が変わることがある
3.出世や昇給のスピードが変わることがある
それぞれについて解説していきます。
1.入社時の足切りに使われる
入社時の要件として、高卒以上、大卒以上という要件があります。
ここはわりと多くの大企業で要件に採りあげられておりまして、要件を満たしていないとどうしようもない場合が多いです。。
ただし、これは高卒か大卒以上かでの話で、大卒か、大学院卒かで足切り要件が分かれることがほぼ無いと思って頂いてOKです(大学教授など一部の特殊な職業を除く)。
2.職種の範囲が変わることがある
高卒か大卒以上かで、実際に就ける職種が変わってくることは大企業ではよくあります。
わかりやすいイメージで言うと、高卒では製造現場のライン作業従事者、大卒以上では企画・設計などのいわゆるホワイトカラー職という形で分かれます。
どの仕事に幸せを見出すかは人それぞれですので、自分に合った職種を目指すのが良いと思われます。
3.出世や昇給のスピードが変わることがある
これも2と同様、 高卒か大卒以上かで出世や昇給のスピードが変わることは多いです。
悲しい現実ですし、私もこうあるべきではないと思いますが、日本の大企業ではまだまだこういう現状が残っています。。
一般的には想像通り高卒の生涯給与<大卒以上の生涯給与 ですが、 もちろん本人の努力次第で逆転することは可能です。
また、大企業と中小企業の比較においては、高卒大企業のほうが大卒中小企業勤務よりも年収が多いことがあります。調査データを基に記事にしていますので、よろしければご一読頂けたらと思います。
高卒で大企業に入るのがいいのか、それとも大学まで行って卒業してから中小企業に入るのがいいのか・・・、非常に悩ましい問題だと思います。給与面、仕事面それぞれの切り口で見ていきます。給与面は長い目で見ると高卒大企業のほうがよい[…]
同じ最終学歴同士での差
ここまで高卒 vs 大卒以上 について解説してきました。
しかし同じ学歴同士、例えば大卒同士で早慶上理と、日東駒専での差が大きくあるかと言われれば、そうでもないと感じています。
いわゆる学閥がある企業は別ですが、最近は日本企業でもそれではこのVUCAの時代を生き残れないということで、出身大学を重視しない人事制度を採っているところが多いように思います。
例えば日本を代表するトヨタ自動車のサイトを見てみてください。
トヨタ企業サイト「役員」をご紹介します。トヨタはあらゆる事業活動を通じて、豊かな社会づくりに貢献し、すべてのステークホル…
いかがでしょうか?東大や京大の方も複数いますが、その中でも群馬大や滋賀大など、地方国立大の方もいらっしゃいます。
出身大学よりも、実力が重視される時代になってきたと思います。
まとめ;大企業と学歴の関係について
ここまで大企業における学歴の重要性について記載してきました。
この記事を読んで頂いてご理解頂けたと思いますが、大企業において高卒と大卒以上では足切り、職種、出世や昇給への影響は確実にあります。ただし大卒か大学院卒以上かでは、そこまで差はありません。
また、同じ最終学歴同士であれば、出身校での差はそこまで差はないと思います。
偏差値の高い学校に入るための努力の意味合いについて
これは筆者の私見ですが、いわゆる”偏差値の高い学校”に入るために青春の全てを捧げて努力するのは、あまりオススメしません。
理由はこの記事で述べた通りですが、いい大学に入ることが出世や昇給に直接つながる時代は終わってしまったからです。
もちろん、他に打ち込むことがなくて勉強している人は高い偏差値の学校を目指したらいいと思いますし、低いよりは高い偏差値の学校に入っておいた方が選択肢が充実するのは確かです。
言いたいことは、”高い偏差値の学校に入ることが全て”ではなく、高卒or大卒以上は意識しつつも、自分のやりたいことを明確にし、それに合わせて学歴を選んでいきましょう、ということです。
この記事が、あなたの人生に微力ながら貢献できれば幸いです。
それでは、最後までお読み取りいただきありがとうございました!