大企業に就職したときの平均年収は?学歴は大学を卒業してないとダメ?などのよくある疑問に大企業で働くサラリーマンがお答えします!

大企業に就職したら、年収は平均いくらもらえるのだろう・・・学歴は大学卒じゃないと年収は少ない?と気になっている人向けに、実際のデータをもとに大企業で働く現役サラリーマンが解説します!

年収は、総じて多くもらえる

平均年収ベースで言うと、イメージ通り大企業>中小企業となります。

どのくらい差があるかというと、入社したての20代では約50万円と驚くほど大きな差ではありませんが、30代で100万円近く、50代では150万円近くの差が出てきます。。

もちろんこれは平均値なので、人によってはもっと差が開くでしょう。同じパフォーマンスを発揮していても、企業の規模の違いで年収に差が出ている、ということもあるかもしれません。

実際のデータはこちらです。

政府による賃金構造基本統計調査より集計。転載可です

全ての年代で大企業のほうが年収が多いのは明白ですが、さらにその差が年代が上がるごとに大きくなっていっていることも注目すべきです。

60代になると定年後再雇用による年収減で差は小さくなっていますが、それでも100万円近い年収差があります。

当然、引退後の年金の金額にも差が出てきますので、これ以降の人生においても差は埋まることはないでしょう。

同じ役職でも大企業と中小企業で差が出る

これも自明の理ですが、大企業と中小企業では同じ役職でも年収に差が出てきます。

例えば一口に「課長」と言っても、大企業と中小企業の課長では260万円の年収差があります。部長クラスになると310万円・・・毎年新車が1台買えるくらいの年収差です。。

もちろん部下の数などは大企業のほうが多いかもしれませんが、仕事の大変さや責任の重さは企業規模によらず同じと考えると、大企業の管理職のほうが得をしていると言わざるを得ません。。

政府による賃金構造基本統計調査より集計。転載可です

大企業では課長級になるとほぼ年収1000万円になりますし、部長級になると1,200万円を平均で超えてきます。

また、例えば大企業で職長級までの出世で終わったとしても、中小企業で課長級まで出世したのとそう差はありません。責任の重さやプライベートの充実などを考えると、一般的には大企業のほうが人生得をしたと言えるのではないでしょうか。

学歴別の年収比較

では次に、最終学歴ごとの年収差を見ていきましょう。

政府による賃金構造基本統計調査より集計。転載可です

これは30代での比較ですが、どの学歴においても大企業>中小企業となっていますので、最終学歴に関係なく大企業に入ったほうが収入は確保しやすいと言えるでしょう。

注目すべきなのは、大企業の高卒のほうが中小企業の高専・短大卒よりも年収が高いという点です。

この傾向は年代が上がるごとに大きくなっていきますので、40代や50代では大企業の高卒のほうが中小企業の大卒よりも平均年収が高い・・・なんてことも十分起こり得ます。実際に私が勤めている会社では、高卒40代後半で年収1000万円近い人もいます。

もちろん収入が人生の価値の全てではありませんが、一般的には大企業に就職すると年収はそれなりにもらえるというのをご理解頂けたと思います。

有名大学出身のほうが年収が上がりやすい?

では、同じ大卒・大学院卒なら有名大学のほうが出世しやすく、年収が上がりやすいなどの傾向はあるのでしょうか?

こちらに関しては、残念ながら公式なデータを発見することができませんでしたが、あくまで私の体験から言いますと、「出身大学の有名さや偏差値は出世におけるマスト要件ではない」です。

大企業の場合、入社時に足切り的に出身大学の偏差値が活用されることは確かにあると思います。人事部の立場に立ってみても、たくさんの応募の中からある程度絞り込もうとすると、どうしても”一般的に優秀な人の多い”有名大学から重点的に選んだほうが効率がいいからです。

ですが、必ずしも有名大学でないと大企業に入社できないかというと私の周囲を見てもそうではありません。言葉を選ばずに言うと、正直聞いたこともないような大学から入社している人も一定数います。

また、一度入社してしまえば出身大学の偏差値などは出世に大きく影響をしてきません。もちろん、一流大学の出身者は容量が良く地頭が良い人の割合が高いので、必然的に上位層には東大や京大などの一流大学が多くはなりますが、それはあくまで実力があってのことです。

ためしに日本を代表するトヨタの役員の出身大学を見てみてください。

必ずしも有名大学ばかりではありません。副社長でも滋賀大学や群馬大学の人もいますし、高卒相当の人もいます。

役員(2020年1月1日時点) | 役員 | 会社概要 | 企業情報 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

トヨタ企業サイト「役員」をご紹介します。トヨタはあらゆる事業活動を通じて、豊かな社会づくりに貢献し、すべてのステークホルダーから信頼される良き企業市民を目指しています。その礎となる経営理念をはじめ、トップメッセージ、会社概要、トヨタの歩みなどをご紹介します。

なので、必ずしも高偏差値が出世の必須要件ではありません。

結局は自分がどういう人生を歩みたいか

と、ここまで大企業と中小企業の年収差や学歴による出世の有無などについて書いてきましたが、一番大事なのは「自分がどういう人生を歩みたいか」という、自分自身の価値観です。

そこそこのサラリーマン人生を歩みつつ平均年収が多いほうがいいなら、当然大企業を選ぶべきでしょう。

逆に一攫千金を狙いたいなら、中小企業で早く上り詰めて経営観を養い、起業するというのも有効でしょう。

自分の特性を見極めることも大事

また、自分自身の特性を見極めることも大切です。

社内政治が得意だったり、広く浅くが得意なら大企業向きでしょう。これは特技であり、恥ずべきことではありません。

逆に深く狭くが得意なら、中小企業でとことん好きなことに打ち込むことも選択肢の一つでしょう(一つのことに打ち込むなら大企業のほうが業際が狭いので良いという説もありますが・・・)。

まとめ;大企業のほうが学歴によらず年収は高いが、あとは自分の価値観次第

ここまでデータを基に、さまざまな切り口においても、大企業のほうが中小企業よりも年収が高いことを論じてきました。

平均的な年収の高さを求めるなら、やはり大企業に軍配が上がるでしょう。他方、好きなことを突き詰めたり、大幅な年収増を求めるなら、中小企業やスタートアップにチャレンジしてみるのも非常に有効だと思います。最終的には、自分の人生をどうしたいかという価値観が全てです。

自身の価値観をしっかり見極め、幸ある人生を送っていってくださいね!

それでは、最後までお読み取りいただきありがとうございました。

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