寛解までの5年間の道のり~潰瘍性大腸炎の治療薬や食生活について

私は2016年に潰瘍性大腸炎の確定診断を受けて、その後ペンタサや生物学的製剤などいろいろな薬を飲み続け、先月ようやく寛解に至りました!!

比較的ハードなサラリーマン生活を続けながらも寛解に至ったプロセスを記事に残します。

潰瘍性大腸炎に罹患したてで不安になっている方や、仕事との両立に悩んでいる方に少しでも参考になればと思います。

私が潰瘍性大腸炎になったときのこと

以下記事にも書きましたが、今の時代(と言っても10年ちょっと前)に似合わず、モーレツサラリーマンを演じた結果虚血性大腸炎になり入院→退院後もしばらく不調がつづく→潰瘍性大腸炎と確定診断が下る、といったステップを経て罹患しました。まぁ、ある種典型的なパターンですね。。

周囲からのストレスもあり、自業自得な部分もあり・・・ですがその生き方を全く後悔はしていません。強がりではなく、本音です。もっともっとQOL(生活の質)を下げる病気にかかっていたらどう思っていたか微妙ではありますが・・・でも、その時精いっぱい生きたことは多分後悔してないと思います。たぶん、ね・・・。

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症状の重さ

2016年に確定診断が下った当初は、「全大腸炎型・中等症」でした。

潰瘍性大腸炎のタイプについてはこちらから。

入院するほどではありませんが、ちょくちょく血便が出て、1日5~7回くらい排便がある状態です。排便はほとんど午前中のみです。腹痛は体調によりけりでしたが、週に1~2回は感じる日がありました。

私の職場はフレックスだったのと、そこまで朝早くない(9~10時に出勤でOK)職場だったので、大半の排便は自宅で済ませられました。また、基本は車通勤で国道をずっと走るため、コンビニ等も多くさほど緊迫した場面には遭遇しませんでしたが・・・、早朝出勤や電車通勤でなかなか降りられないなどの事情がある方は毎朝ヒヤヒヤだと思います。ここは本当にラッキーでした。

薬の遍歴

最初に申し上げておきますと、潰瘍性大腸炎の治療薬の効果は個人差が非常に大きいと感じています。

ネットで「これは効いた!」という薬でも、私には全く効かなかったこともありますし、以下に記載する薬の効果も、あくまで私の身体に合う合わないを書いていますので、罹患初期の方へはぜひいろいろな薬をトライ&エラーして頂くことをオススメします!

ペンタサ顆粒

これは罹患してから寛解した今も、ずっと服用し続けている薬です。粉薬なので楽に飲めます。

朝晩一回ずつ服用なので、朝は会社用のカバンに入れておいて出勤の移動中に服用。夜は帰宅後、夕食を食べてから家に置いてあるペンタサを服用・・・という感じで服用しています。

最近は在宅勤務が多いので朝も家のペンタサを服用しています。

私が愛用しているのはこれです

この薬は、炎症を抑える効果があるとのことで、これ単体ですごく効くということはありませんが、なくてはならない薬なのだなぁと感じます。実際、この薬を飲み忘れることが服用初期にありましたが、やっぱり下血したり、腹痛が大きかったりしました。。

この薬は治療の決定打にはならないものの、必要不可欠であると感じています。

ヒュミラ(生物学的製剤)

かかりつけ医に勧められて、ヒュミラという薬を2週間に一度、自己注射で打っていた期間がありました。

お腹に打つか、太ももに打つか、自分で好きなほうに打てます。何せ、自分で自分に注射するので。。

個人的にはお腹の方が贅肉がのっていて、痛みが少なかったので笑、いつもお腹に打っていました。針を刺すときは意外と痛くないのですが、液剤の注入速度が速いと痛いです。よって、ゆっくり液剤を注入すれば問題ありませんでした。

これを1年半くらい続けましたが、私の場合は全く変化が現れず、どちらかというとその時のストレス状況に左右されて病状が変化しているといった感じでした。。

青黛(漢方薬)

これは藍染の原料などに使われる顔料で、炎症などを鎮める漢方薬としても使われてきました。

潰瘍性大腸炎患者の同僚(しかもわりと症状重め)に、「これはマジで効く!これ服用し始めてから寛解して、今はすごく快便!しかも1日1回!」と強烈にオススメされ、ネットで購入してみました。

漢方薬なので、私が通院しているところでは処方してくれないんですよね・・・。でも、薬価自体はとっても安いので自腹で買っても生活に影響が出ないレベルです。さすが顔料。。

取り扱っているところは少ないですが、Yahoo!ショッピングで販売があります(2021年7月現在)。

ネットでもかなり効くという記事も読みますので、薬が合わなくて迷っている方はぜひ、以下から購入を検討ください。

錠剤セイタイン(約300錠) × 1袋【クレジットカード、PayPay残高

ちなみに私自身は青黛も1年くらい飲んでみましたが、あまり効果は感じられませんでした・・・。が、多くの人が効いたと言っているので、私のように効かない人はマイノリティなのかもしれません。

ただし、医師が処方するわけではないので、効能や副作用についてはご自身でよく調べ、自己責任で服用ください!!

成人なら毎日夕食後に2~3粒服用するといいらしいです(知人の経験談)。私も1年程度そのペースで服用していました。私の場合は、副作用などは起きませんでした。

ゼルヤンツ

ヒュミラも青黛もあまり効果がなく、落ち込んでいた私でしたが、かかりつけ医に「最近出た薬があるんだけど、どう?」と言われ、飲み始めたのがゼルヤンツです。錠剤タイプの生物学的製剤で、朝夕2粒飲むタイプのものです。

飲むのも楽ですし、「まぁたぶん効かないだろうな」とあまり期待せずに服用を始めてみました。

実はこれを飲んでも急速に変化があったわけではないのですが、飲み始めて半年くらいでしょうか、腹痛の回数や排便回数が心なしか減ってきたように感じました。ちょうどそのころ大腸内視鏡検査を受けましたが、「1年前と比べ、改善している」という結果。「全大腸炎型」というのは変わりませんでしたが、中等症から軽症になっていました!

最終的にはペンタサ+ゼルヤンツが効いて寛解へ

軽症になってから、さらに1年間ゼルヤンツを服用し続けた結果。

先月の大腸内視鏡検査で、みごと「寛解」をいただきました!同時にやった血液検査の結果も、炎症反応を示すCRP値も初めて正常範囲に!

罹患してからずっとペンタサは服用しているので、ペンタサ+ゼルヤンツの組み合わせが私には一番効いたことになります。

薬以外の要因について

食生活は?

私は不良患者なので笑、わりと普通の食生活を送っていますし、お酒も普通に飲みます。

ただし、潰瘍性大腸炎になって摂れなくなった(正確には摂ると腹痛がすごい)ものがいくつかあります。これらは摂取しないように気をつけています。

●コーヒー
●地ビール
●辛い物全般
●カレー(特定のチェーン店のみNG)

この中で、カレーはキツかったですね。家で作る中辛カレーくらいなら平気なのですが、なぜか大好きだったココ○チのカレーだけ食べられなくなりました。。甘口でもダメです。期間を空けて複数回チャレンジしてみましたが、いずれも惨敗しました。笑

ですが、うちの子がココ○チのカレーが大好きで、しかも近所にあるがために、わりとよく行くんです。そのときはサラダと福神漬だけ食べて我慢するという、ダイエッターみたいなことをしています。笑

仕事のストレスは?

仕事のストレスの影響は、否定できません。ここ1年はわりと裁量があって、負荷もそう高くない職場にいるのでそのおかげもあっての寛解かもしれません。

しばらくしたら負荷が高い部署へ異動が決まっているので・・・、そこで悪化しないか、また頃合いをみてレポートしたいと思います。

余談:コロナワクチンは打って大丈夫?

潰瘍性大腸炎患者がコロナワクチンを打っても大丈夫なのか?という心配はあると思います。

私の場合はかかりつけ医にOKと言われたのと、ネットで調べても接種して問題ないというソースを見つけたので、結論問題ないと思っています。

何と明日、コロナワクチンを接種するので・・・、こちらの模様もまたこのブログでレポートしたいと思います。

ま と め

潰瘍性大腸炎の薬の効き方は、本当に人それぞれだと思います。

この記事ではあくまで私の経験談を書きましたが、この記事を見て少しでも今苦しんでいる人の参考になることができたらとても幸せです。

病気とうまく共存できるように生活していきましょう!

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