マネジメントに求められる能力は多岐に亘ります。
部下の管理、育成、チームの進捗把握・・・
多くのことを同時にこなさなくてはならず、優先順位が曖昧になりがちで
辟易としていませんか?
マネジメントで一番大切なこと、かつトッププライオリティでやるべきことは
たった一つ、「部下の強みを見つけること」そして「それに応じた業務付与を
すること」これに尽きます。
この記事では部下の強みを見つけ活かすことがなぜ一番大切なのか、その理由について解説していきます。
部下の強みを見つけることが大切なワケ
人は誰でも、”人の役に立ちたい”という根源的な欲求を持っています。
かの有名な”マズローの五段階欲求”で言うと「承認欲求」、すなわち自分が社会に貢献できている!と思いたい欲求です。
マズローの五段階欲求については以下記事で触れています。
部下に仕事のモチベーションを高めてもらい、組織のアウトプットを向上したい・・・と願う管理職の方は多いのではないでしょうか。一人ひとりの仕事のモチベーションを高め、組織全体がモチベーション高く働くための方法を、大企業で現役の管理職を[…]
自分の強みを活かすことで、周囲や会社に貢献できることが理想的であることは言うまでもありません。
また、たいていの人は自分で自分の強みに気づいていないことが多いです。
逆に客観的に見ている人のほうがその人の強みに気づくことが多い。
つまりマネジメント側や周囲の人が気づいて、言ってあげないと気づけない。
これはみなさんもご経験があると思います。
私自身、学生時代や会社生活でも「あなたってこういうところがすごいよね」と言われ自分でもビックリしたことがあります。
それは当たり前のことであって他の人と比べ特に優れているとは思っていなかった・・・という経験ですね。
強みを生かした業務付与をする
部下の強みを見つけることができたら、あとはその強みを活かせる業務を付与することが大切です。
例えば、愛嬌があり仕事の流れをよくわかっている人ならプロジェクトのとりまとめ役を任せる。
緻密な計算をすることが得意なら、組織のヒトモノカネのとりまとめをお願いする。
など、強みが発揮できる業務をアサインしましょう。
強みを活かすことはチームとして成果を挙げることに直結する
メンバーの強みを見つけ、それを活かせる業務付与を行うことでメンバー自身がやりがいを感じはじめます。
すると自らすすんでいろいろな改善提案を行うようになり、少しづつですが成果が出始めます。
自ら提案した案件で成果が出ると、仕事が楽しくなってきてさらに仕事にコミットするようになり、成果がどんどん出てきます。
複数のメンバーがそのような状態になると、職場としても雰囲気が明るくなり、組織全体として成果が挙がってくる。
メンバーの強みを見つけ、それを活かすことで上記のようなポジティブなサイクルを回すことができます。
組織として成果を挙げることであなた自身の評価も高まる
マネジメントの付加価値とは「組織の生産性を高める」ことが大きなポイントです。
上述したようなポジティブなサイクルを回し組織として成果を挙げることで、マネジメントをしているあなた自身の評価も高まっていきます。
強みの見つけ方
部下や職場メンバーの強みを見つけたり、気づいたりするためにはいくつか方法があります。
①まずは部下をリスペクトする
当たり前ですが、部下を見下していては強みは見つかりません。
部下だから自分より劣っている、自分より経験が少ないから優れているところがない、、、
こういったことを思っていては強みが見つからず、組織として成果が挙げられずあなた自身の評価も下がっていくでしょう。
まずは部下や後輩にも一人のビジネスパーソンとしてしっかりリスペクトすることが第一歩です。
②自分よりも優れている点に気づく
人の個性は千差万別。
必ずあなたよりも優れている点が部下にあります。
頭がいい、仕事が早い、などのどこでも役に立つ長所でなくても構いません。
物事に没頭できる、愛嬌がある、細かいことによく気づく、など、自分には敵わないと思えることは必ずあるはずです。
もし全く見つからなければ、あなた自身が驕っているのかもしれません。
③他者からの評価に耳を傾ける
自分よりも優れている点を見つける方法以外にも、部下に対する周囲からの評価をしっかり聞くことも大切です。
あなた自身が思っていなくても、他の人にとっては助けになっていること、きっとあるはずです。
こうしたところを日常会話や会議の場面からしっかりキャッチすることも上司のスキルです。
まとめ
この記事では、部下や職場メンバーの強みを見つけ、それを活かすことがマネジメントとして一番大切であることを解説してきました。
マネジメントは奥が深いです。
一番大切なことは強みを見つけ、それを活かすことですが
それ以外にも留意すべきポイントがいくつもあります。
そういったポイントがわかってくると、少しずつ組織を動かすコツがわかり
マネジメント業が楽しくなってきます。
いろいろな知識を身に着けることもマネジメントの役割です。
私が読んで役に立った!と思える書籍をいくつか紹介しますので、ぜひ手に取ってみてください。
⇒22年6月に発売されました。マネジメントに必要なエッセンスが散りばめられています。
⇒言わずと知れた名著。ビジネスパーソンなら一度は読んでおくことをオススメします。
⇒マネジメントだけではなく、人としての生き方まで勉強することができます。
現役マネージャーの皆様はご自身の市場価値を高めるため、自己研鑽
それでは、最後までお読み取りいただきありがとうございました。