大腸内視鏡体験レポート ~事前準備から当日の流れまで~

こんにちは、なかみなとです。

私は数年前から、潰瘍性大腸炎という難病を患っています。

病気になってからも明るく楽しく仕事にも全力投球しながら生きているわけですが、この病気につきものの大腸内視鏡(大腸カメラ)検査は避けて通れないわけで。。

先日めでたく人生10回目の大腸内視鏡検査を受けてまいりましたので、経験豊富な私の体験レポートを、ちょっとした事前準備のコツや麻酔有無の感想なんかも交えながら語っていこうと思います。

これから初めて大腸内視鏡検査を受けるので不安な人、受けたことあるがどうも苦手で・・・という人は、ぜひ一度目を通してみてください!

病気になったいきさつなどはまた別記事にアップしたいと思います。

大腸内視鏡検査の事前準備

まず事前準備編です。大腸内視鏡検査との闘い(?)はここから始まっていると言っても過言ではありません。

事前準備~前日編~

大腸内視鏡検査を受ける前日は、可能なら仕事を早めに切り上げましょう。なぜなら夕食を遅くとも21時までに食べ終えたほうがベターだからです。そこまでは、いつも通りの生活をして頂いて構いません。巷には、3日前から食事には気をつけて・・・などの情報もありますが、あまり気にする必要はないと思います。普段通りに生活してください。

前日にやるべきこと

●夕食はなるべく20時までに食べ終える
●夕食は腹3分目、あるいは絶食(満腹になると翌朝出しきれなくて大変。。。)
●(医師から指示があれば)便を出しやすくする薬を服用
●下剤を作って冷蔵庫で冷やしておく(←超重要!!!)

前日は、夕食は20時までに食べ終える、そして腹3分目もしくは食べないことをオススメします。食べる量が増えれば増えるほど翌朝のアウトプット作業が大変になりますし、食べ終わる時間が遅くなるとじわじわ出てきて翌朝排出しきるのに時間がかかり、決しておいしくない下剤を飲む量が増えてしまいます。。。

前日に食べるものに関しては、消化にいいものであることに越したことはないですが、そこまで厳密に意識しなくてもいいと思います。翌朝下剤を飲むことも考え、水分もあまり摂りすぎないほうがいいでしょう。

また、下剤(液体)を予め作って、冷蔵庫で冷やしておきましょう。下剤はポカリスエットのような味なので、冷えてるとおいしく感じますが、ぬるいと飲むのがしんどいです。。。これ、超重要です!

前日には大概、ちょっとした下剤(腸の動きを良くする薬)を処方されてると思いますが、これを飲んだら早めに寝ましょう(便意をもよおして、寝れなくなったら大変なので・・・)。ちなみに私は24時まで起きてたことがありますが、うっすらと便意は感じましたが寝れないほどではありませんでした。が、個人差あるのでおとなしく寝ましょう。

事前準備~当日編~

当日は朝起きたら、下剤を飲み始めます。恐らく医師から指示があると思いますが、私の場合は8:30から下剤を飲み始めよというお達しが毎度あります。

このとき、朝起きたら絶食なのは当然ですが、お茶などの水分も一切摂らないのが大事なコツです。

下剤は人にもよりますが、1.2~2.0リットルくらい飲まねばなりません。少しでもおいしく感じる時間を持続させるために、のどはカラカラの状態で臨みましょう。

その後は、下剤コップ2杯→水orお茶コップ1杯という順序で、下剤を飲み続けます。脱水症状になってはいけないので、水やお茶は必ず飲んでください。下剤も一気に飲むというよりは、10分くらいかけてこまめに少しづつ飲むイメージですが、何度も同じ味を味わうのが嫌になってきたら、一気飲みでも問題ないです(私はいつも後半はそうなってます・・・)。

便が完全に黄色い液体のみ(カスも浮いてない)になったら、完了です。

トイレの色付き薬剤(ブルーレットなど)があると、色がわからなくなるので外しておいてくださいね。

また、下剤を飲んでる時間を利用して、大腸内視鏡検査に行く準備をしましょう。

当日の準備事項をまとめます。

●朝は8時ごろから下剤摂取開始(医師から指示がある場合はそれに従う)
●起床後はお茶などの水分は一切摂らないのが下剤を飲み続けられるコツ
●下剤コップ2杯→水orお茶コップ1杯という割合で飲んでいく
●便が完全に黄色い液体のみ(カスも浮いてない)になるまで下剤を飲み続ける
●トイレの色付き薬剤などがある場合は色がつかないようにしておく

便が完全に黄色い液体のみ(カスも浮いてない)になったら、準備完了です。

いよいよ大腸内視鏡検査へ

大腸内視鏡を受けるべく、病院へ向かいます。その際の持ち物を紹介します。

【必須なもの】
●保険証 ●診察券 ●検査同意書(医院により無い場合もある)
●受給者証(潰瘍性大腸炎などで難病認定されており、高額医療費免除されている方の場合)

【あるとよいもの】
●替えの下着(検査後、お尻から液体がにじみ出る可能性があります。。) ●タオル
(以下は麻酔を受ける場合。麻酔から目覚めた直後は体温が下がって寒い)
●半袖ヒートテック ●靴下
●お腹にかけられるタオルケット(医院で準備してくれる場合もあります)

【その他】
指輪やネックレスなどの貴金属類は外さなければならない場合がありますので、
紛失しないよう予め家で外しておきましょう

大腸内視鏡検査の流れ(麻酔なしの場合)

①着替え

まずは検査着に着替えます。上は健康診断などでも着用する普通の検査着、下はお尻のところに穴が開いているちょっと恥ずかしいパンツです。

②検査台へ移動

着替えたら検査台に移動し、左側が下になるように横たわります。

③事前処置

お尻の穴にジェルを塗り、同時に腸の蠕動を止める薬を打ちます。この薬を打つと一瞬心臓の鼓動が早くなりますが特に苦しくはありません。

④大腸カメラ挿入

いよいよカメラを入れます。このとき、一瞬だけお尻の穴がチクっとしますが、一瞬だけです。たぶんジェルに麻酔効果があるんだと思います。

⑤腸にガスを入れながら、カメラを奥まで入れていく

検査で医師が腸を見やすくするため、カメラからガスが出てきます。ガスを入れながら少しづつカメラを進め、一番奥の盲腸付近まで達したら挿入完了。体感時間は2~3分程度です。

ここでは痛みはないのですが、ガスでお腹がパンパンになるので、苦しさはあります。あと、肛門に異物感があるので、ついついいきみたくなりますが、深呼吸をすれば大丈夫です。

ちなみにこのガスは炭酸ガスで、空気と比べて200倍も体に吸収されやすいので、検査後も膨満感はしばらく残りますが、おならを出さなくてもどんどん膨満感はなくなっていきます。

⑥検査開始

カメラが一番奥まで達したら、そこから検査スタートです。少しづつカメラを入口に戻しながら、大腸に異常がないか見ていきます。もしポリープなどがあったりした場合、生体検査のため腸の内壁をちょっと切ることがあります(カメラにそういう装置が付いています)。このとき、ちょっとチクっとします。

健康な方なら、検査自体も体感時間で5分程度で終了します。

⑦検査終了

無事検査を終えたら、着替えて医師の診断結果を聞いて、お会計をして終了です。お疲れ様でした。

すぐ帰れますが、お腹のガスが電車の中などで出ないか心配な方は、病院のトイレを借りましょう。個人的な感想では、ガスを出さなくても1時間ほどで膨満感はかなり少なくなります。

大腸内視鏡検査の流れ(麻酔ありの場合)

①着替え

検査着に着替えます。ここは麻酔なしの場合と同じです。このタイミングで、麻酔から目覚めた後迎えに来てくれる人の連絡先などを聞かれます(迎えがいない場合はタクシー)。

②点滴

あとで麻酔を入れる準備のため、点滴を打ちます。最初はただの生理食塩水です。

③検査台へ移動

点滴をしながら検査台へ移動します。左側が下になるように横たわります。

④事前準備

お尻にジェルを塗られます。痛みなどは全くなく、ヒヤっとするだけです。

⑤麻酔(鎮静剤)投入

点滴にて、生理食塩水に加え鎮静剤を投入します。私の場合、薬を入れますねーと言われてから10秒以内にオチます。オチる瞬間がちょっと気持ちよかったりします。笑

⑥検査

寝ている間に検査が行われていますが、患者本人は全く気づきません。

⑦目覚め

私の場合は大体2時間後くらいにいつも目が覚めます。目が覚めると、仰向けでベッドに横たわっています。

ここでの注意は、麻酔明けは体温が下がっているのか寒く感じますので、持参したタオルケットや靴下を着用しましょう。いきなり立ち上がるとふらついて危険なので、横たわった状態で手の届く範囲にカバンがなければ、看護師さんを呼びましょう。

目覚めたタイミングで、看護師さんが送迎してくれる人に連絡入れてくれますので、送迎が来るまで待ちます。

⑧診断結果を聞き終了

迎えの人が来たら、診断結果を聞き、お会計をして終了です。

その日は車の運転ができませんので注意してください。あと、薬のせいで一日中ぼーっとしてしまうので、仕事などもできませんので注意してくださいね。

私はいつも、麻酔が始まって以降、その日の記憶が(夜も含め)あまりないことが多いです。

麻酔ありorなし、どっちがいいの?

ここまで麻酔あり・なし両方の体験記を書いてきましたが、「結局どっちがいいの?」というのが気になると思います。

以下に私なりの麻酔有無でのメリットとデメリットをまとめてみました。

メリットデメリット
大腸内視鏡 麻酔あり●痛みが全くない●検査日に車の運転や仕事ができない
●医院までの家族やタクシーでの送迎が必要
●検査時間が長い(検査~帰宅まで3時間程度)
●予約が取りづらい
大腸内視鏡 麻酔なし
●検査時間が短い(1時間以内)
●医師の腕や腸の形によっては痛いことがある
※なかみなと個人の感想です

こう見ると、麻酔ありのほうがデメリットが多いですが、私はというと過去10回の大腸内視鏡検査のうち、8回は麻酔ありでやっています。笑

理由は、一番最初に受けた大腸内視鏡検査が、とっても痛かったから。思い返せば、先生も若かったですし、この検査は熟練の技術を要するらしいので、当然っちゃあ当然なのかもしれません。。

ネットで調べて、豊富な臨床経験を有している開業医のクリニックに今は通っていますが、そこでの体験記が上記になります。麻酔なしでも、ほとんど痛みは感じませんでした。

不安なら麻酔ありをおすすめします

先生が信頼できる方や緊急性の高い場合は、麻酔なしでもいいと思います。が、初めてでいろいろ不安がある、などの方は、悩んで受診が嫌になってしまうくらいなら、麻酔ありで検査できる医院を選びましょう。ネットで探せば、いろいろ出てきます。

ま と め

私の大腸内視鏡検査体験記をまとめました。これから受ける方や大腸内視鏡検査が苦手な方に、少しでも参考になれば幸いです!

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