労働組合って何?メリットは?加入する意味は?専従することはあるの?という疑問にわかりやすくお答えします!

入社したら、「労働組合への加入書」などを書かされて戸惑った・・・なんて経験、ありませんか?

労働組合って何?なんか、ハチマキ巻いて叫んでいるイメージがあってちょっと気持ち悪い・・・加入するメリットや意味は?自分も組合活動に参加させられるの?という疑問に、労働組合専従役員経験のある筆者がお答えします!

そもそも労働組合とは?

労働組合とは、わかりやすく言うと「労働者のための組織」です。労働者、というと広いですが、労働組合は会社に使われる側、つまり従業員のための組織です。そのため、管理職になると会社側つまり使用する側の人間になるため、組合からは外れます。

英語で労働組合は、「labor union」や「worker’s union」と言ったりします。英語が堪能な知人に聞くと、日本の労働組合は「worker’s union」という表現が合っているとの事。「labor union」は欧州などでよくある産業別組合をイメージするが、日本のように会社ごとの組合は「worker’s union」がイメージ合っているそうです。

労働組合の代表は従業員から選出される

労働組合の代表者は組合員すなわち従業員から選出されます。

小規模な会社や発足したばかりの会社などでは、「従業員代表」として人事部の組合員が登録されていたりしますが、ある程度大規模だったり歴史のある会社では、専従あるいは非専従という形で従業員から選ばれたメンバーで構成された労働組合の中央執行部が存在することが多いです。

何をしている組織?

従業員の代表として、給与の賃上げ交渉や、福利厚生の向上、働きがい/働きやすさの向上や職場課題の解決などを会社に訴求していく団体です。

きちんと機能している組合であれば、定期的に従業員のみなさんの意見を吸い上げてそれを会社の経営層や人事・総務部署に伝え、改善を図っています。

ときには経営層と会社の向かうべき方向について、世間の状況や時代の流れを踏まえて白熱した議論をすることもあります。

いまいち、労働組合に加入するメリットがわからないのですが・・・

そんな声にお応えしていきます。

労働組合に加入する意味やメリットは?

①会社と賃金交渉や福利厚生向上の交渉をしてくれる

労働組合の代表者たちが、あなたの代わりに会社の経営層や人事部に対し賃金を上げる交渉や福利厚生を改善するための提言をしてくれます。

特に福利厚生や、職場環境改善などについては身近な組合役員などに相談すれば、代表である中央執行部に伝わり、執行部が会社と交渉してくれます。

もちろん必ず要望が通るとは限りませんが、案外声を出すだけでも意味があります。というのも、声を出さなければ人事や総務部はそういう課題があることにすら気づくことができませんが、同様の要望が複数回に亘って行われれば、彼らも課題の大きさに気づき、動いてくれることがあるからです。

また組合専従経験者の立場から皆さんにぜひお願いしたいのは、「建設的な提案・要望をしてほしい」ということです。

誰かの環境や都合だけを一方的に見た要望をしたときに、そのせいで他の誰かが犠牲になるような構図にはなってはいけませんし、また会社もお金が無限にあるわけではないのでやたら投資のかかる要望をしてしまい、会社経営が悪化するなんてことがあれば、結果的に組合員の皆さんも不幸になります。。

周囲の人のことや会社の経営状態などを広く俯瞰して、提言するように心がけましょう!

②パワハラなど、職場での困りごと相談に乗ってくれる

これが最大のメリットの一つですが、あなたが会社生活でパワハラ・セクハラなどのハラスメントを受けたと感じた場合、労働組合に相談することができます。

組合に加入していないと何とも助けようがありませんが、組合員であればあなたの職場の組合役員や中央執行部のメンバーが助けようと動いてくれます。

相談があった場合の基本的な流れは以下です。

●相談を受ける
●まずは相談者から話を聞く
●内容の事実確認(調査)を行う
●事実が確認されれば、人事部などと連携し、ハラスメント加害者の処罰に向けて動く

内容の事実確認は、必ずどの案件でも行います。もちろん、相談者を疑っているわけではありませんが、万一事実と異なる理由で被疑者に罰則を与えてしまっては大変だからです。

なお、ハラスメントの立証は簡単ではありませんが、普段からボイスレコーダーやメールを残す、メモを取るなどをしておくとスムーズです。

個人的にはポケットにこっそり忍ばせられるタイプのボイスレコーダーがオススメです。

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またはペンタイプのボイスレコーダーも、さりげなくポケットや作業着などに差しておけるのでオススメです。

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③組合ならではの特典が受けられる場合がある

組合によっては、組合独自のサービスが受けられることもあります。

例えば、レジャー施設やホテルなどの割引券といった余暇支援やスキルアップ講座の格安受講券、場合によっては債務無料相談なんかをやっている組合もあります。

組合に加入しないといけない企業も多い

会社によりますが、「ユニオンショップ協定」を敷いている企業もあります。

これは、「従業員は必ず組合に加入していないといけない」というもので、どこの組合にも加入していないと解雇対象になる可能性もあります。

加入すべきか迷ったら、あなたの会社がユニオンショップ協定を結んでいるか確認してみたほうが良いでしょう。

組合専従するとどうなるの?

代表者としてあなたが選ばれることもある

先ほど「労働組合の代表は従業員から選出される」と書きましたが、この代表にあなたが選ばれる可能性ももちろんあります。

人数が多い企業ほどその確率は一般的には低くなっていきますが、ゼロにはなりません。

企業や組合によりますが、代表として選出されると専従者として数年間、組合の中央執行部に従事したり、非専従で職場の代表として仕事の傍ら組合活動をする・・・ということになります。

専従の場合は数年間で職場復帰が多いが、そのまま上位団体に行くことも

非専従の場合は仕事も続けているので、数年したら組合役員の任が解かれ、またもとの生活に戻ります。

じゃあ専従したらどうなるの・・・?という件ですが、こちらも数年したら元の職場に復帰するパターンがほとんどです。

ただし、一部ではありますが、そのまま組合の上位の団体に選ばれて行ったりして、当分職場には戻れない・・・という人も若干名目の当たりにしたことがあります。

出世との関係性は?

組合専従などで数年間職場に不在だったけど、戻ったら出世できない?・・・などの不安を抱えている人も多いと思います。

そこはご安心ください。以下記事で組合専従者のメリットや出世について記載していますので、読んでみてくださいね!

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ま と め

これまで書いてきたように、労働組合はメリットが多いので加入したほうが良いです。

ハラスメントを受けた際の保険にもなりますし、さまざまなサービスも受けられることがあります。

もし、加入に迷っている方がいたらぜひ加入をオススメします!

それでは、最後までお読み取り頂き、ありがとうございました。

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